焼きの大関とぅ～る～の商売日記

本日から小説を連載しようと思います
第一話

『モスコミュール』

第一章～18の夏～

『シュワー』・・・・・・
水にぶつかり弾け飛ぶ酸の心地よい音と
薄く緑がかった大人の飲み物・・・

『モスコミュール』

『ほろ苦いウォッカの味と酸の音色が
俺達を大人にしていった・・・』

気が付けばそこに立っていたんだ。
そして、全てが始まり全てが産まれた。


『チリン、チリン』
『はい、いらっしゃいませ
何名様でしょうか』

『・・・・・・・・・』
黙りこみ１人でニヤニヤする女性・・・

約５秒ほど・・・困った店長は大声を出した。
『あ～～～～～～』

女性は言う。
『久し振りザリガニ』

店長『お前・・・ちいちゃんか』

ちいちゃん『そうだよ～分からなかったてか、全然10年前と変わらないね
さすがザリガニ』

店長『えー懐かしいアダ名で呼ばんけ～大人っぽくなってからやしょうと
山田とマイは来てるよ～早くこっちにおいで～』

このくだらない会話や、この空気感店の匂いが10年前へとフラッシュバックさせる。
薄れた記憶がリアルに甦り、ちいちゃんは潤んだ・・・

続